TAKEHARU FT-150 再生編2
雨の休日はサドル削りから始まる
掃除が終わり
続いて交換するパーツの調整をしていきます
先ずはナット
中身空洞のプラ製ナットが付いていますが正直いただけない
丁度牛骨製のナットをストックしていたはず
サイズもぴったり!
溝は切ってあるので後は深さの調整をするだけ
1フレットの高さを写してそれを基準に溝を切っていきます
三こすり半で確認を何度も何度も繰り返して夜は更けて
何とか完成。弦を張ってから最終調整をします。
続いてはサドル
厚さが足りずグラグラ状態ですから交換です。
幸いこちらもストックパーツがありました。
ほんのちょっとだけ厚くて溝にハマらないので地道に削ります。
1㎜以下の調整なので電動工具は使えません
30分ほど格闘して
ビシっ!と隙間なく収まりました。
後はおおよその形に削ります
ライトに当てて角度を確認しながら上面を削る。
そして今回最大の問題ブリッジプレート
完全にえぐれちゃってるんだよねぇ
本来は裏から円錐形に掘ってそれに合わせた木片を接着して埋めるわけだが
そんな道具はない
穴にピッタリの木片を切り出すにしても型が取れない
どうしたもんかと色々ググってみたら真鍮の板を張り付けるという方法があった。
ただし音はだいぶ変わるらしい。
だが元の音を知らんわけだし出た音が気に入ればそれでよいのではないか?
というかこのまま弦を張り続ければ間違いなくこのギターの寿命は縮まる。
ならばやろう
マスキングテープに穴を写して
何故かストックされていた真鍮板にそれを張り付け
微調整を重ねてこんな感じに収まった。
これで弦のポールエンドがトップ板に食い込むことはなくなった。
最後にブリッジピンの収まりが悪いので穴を拡張
弦通しの溝も掘り直して午前中の作業終了!