YAMAHA EG112の謎に迫る
とりあえず買ってみた
そういや2週間くらいハードオフに行ってないことを思い出し巡回
そしたらあったよ
2200円だったから取りあえず勝手お持ち帰りだよね
しかもZOOMの501Ⅱまで買った(こっちは500円)
で改めて本日仕入れたギターは YAMAHA EG112
見た感じはPacifica112である
先日大改造を施したPacificaと並べてみる・・・あんまり意味ないな
どこか違う所はないかと測ってみた
プレートの幅は違うが
ネックエンドもほぼ同じ
ナット幅もほぼ一緒
違う所と言えば
ヘッドの形だけである
EG112のヘッドの形は
完全にSessionⅡだな
カタログを調べてみると
SessionⅡは90年位まで作られていたらしい
そんで90年代に入りPacificaシリーズが登場するわけだが
112や312と言った廉価版が出るのは96年から
しかし興味深いことに
前年のカタログにはヘッド違いのモデルが載っているのである
つうことは元々このボディーはPacificaとしては作られたわけではないということなのかな?
80年代YAMAHAのカタログを見返してみると所謂スパーストラト系は
Jackson を意識したRGX
そしてValley Artsを意識したSessionⅡ
この2系統があったわけだが
PacificaはどちらかというとSessionⅡの後継機だと思う
でもってYAMAHAのギターは高級品以外は台湾の高尾工場というのがよく言われてました。
ちなみに高尾工場は2007年に閉鎖されてます。
確かその頃はギター部門の縮小があって
HPのカタログもPacificaシリーズはマイク・スターンモデルしか載ってなかったような記憶
そんで2010年代からSGのリイシューが始まり
それがイイ感じになって2015年頃からPacificaシリーズが再登場だった記憶。
そんでこのギターが結局何なのかを考えてみると
工場で余ってるパーツを組み合わせてでっち上げた珍品って奴なんじゃないかなと
GibsonだとレスポールタイプのボディーにフライングVのネックを取り付けたあれとか
Fenderだとムスタングボディーに余ったブリッジ付けて名前変えただけのあれとか
韓国のサミックの工場で余ったネックをストラトに付けただけの
これとかね。
2007年の工場閉鎖時に余ったパーツをどうするかってことになり
SessionⅡのネックとPacifica112用のボディーを組み合わせて作られたのがこのEG112だと思うんだよね。
ヘッド形状は商標扱いだからPacificaの名前が使えなかったと考えられるんじゃないかと
でもボディー形状は間違いなく112と同じだぞと。
時代の隙間に生まれた初心者向け商品というのが正体なんだと思う。