戯言 ギターに残る記録と記憶
アコースティックギターは電気羊の夢を見るか?
YAMAHA L-5
最後の詰めはヘッド周りの清掃
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アルカリ電解水を使って磨きます
ペグも一個ずつ磨きましょう
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本当は金メッキにピカール使うのはあんまりよくないんだけどね。
弦を張ったら完成
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最終的に弦高はこうなりました
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弾き心地はそりゃもう別物ですよ
そして音の方はめちゃめちゃいい!!
これがLシリーズのポテンシャルか!!
音出しの時に不思議なことが起こる
中古ギターを治しているとたまにあることなのだがギターに曲を弾かされるのだ。
今回は無意識にLet it beを弾きだした。
前の持ち主が良く弾いていたのかもしれん
指板を見てみると
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弦高が高くて一生懸命押さえたのだろう
爪が当たったところが少し減っている
ポジションから察するにAm、D、G7、C、辺りを弾くことが多かったようだ
定番コード進行とも一致する。
こういう感じで前の持ち主のことを想像することも中古ギターを弄る楽しみの一つなのだ。
傷とかフレットの減り方でプロファイリングできるけど何を弾いていたかまではわからない。
わからないけど今回の様にギターが特定のバンドの曲を弾かせることはある。
ギターが記憶してるとでも言おうか
残像とでもいうのかな?英語のAfterimageという言い方がしっくりくる。
兎に角良いギターを復活させることができた。
しかしこれは転売予定なので自分色に染めようとは思っていない。
何故ならこれよりもグレードの高いL-8を持っているからだwww
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義兄からタダで貰った奴がある。
しかし不思議なもんで自分が見つけた奴じゃないと中々手を付ける気にならんのよね。
一緒にもらったOvationも未だ手付かず。
一回位弾き語りで使ってからメルカリに出そうかな。
願わくばビートルズ好きな若い人に買って欲しい。
ギターに記憶させるほど弾いた前オーナーと
ポテンシャルをちゃんと引き出してやるという俺二人分の想いが詰まったギターだから
始めたばかりの子の手元に行ったら最高だと思うのだ。