モノ申す!
昔の国産エレキギター高騰、愛好家が競い合い購入…「職人魂」が生んだ本家に迫る商品 (読売オンラインより)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220819-OYT1T50109/
以下引用
数十年前に製造された国産エレキギターの人気が高まっている。米老舗メーカーのコピーモデルを中心に「ジャパン・ビンテージ」とも呼ばれ、愛好家らが競い合うように購入しているという。なぜ今、昔の国産エレキが売れているのか。楽器の街・お茶の水を訪ねた。
人気が高まるにつれて、値段も上がっており、同店が昨年入荷した東海楽器製造(浜松市)のコピーギターは、80年代前半の販売当時は定価5万円だったが、約11万円の値がつけられた。今年7月末に売れたという。
周辺の他のギター店も同様の状況で、海外客からの問い合わせも多いという。(後略)
こういう記事出ると勘違いしてくる輩も出てくるんだよなぁ。
古い国産の魅力ってのはあくまでもお手頃な値段にあるわけよ。
確かに現行商品よりも指板の材は色も濃いし目も詰まってる
経年でいい具合に水分も抜けてる
30~40年雑な扱いをされても動いてないネックなんてそりゃもうお宝さ。
でもあくまでもコピー商品であるが故に安く入手できた。
所謂“ジャパンビンテージ”っていうモノの価格は楽器としての価値というよりは
買い手が持つ幻想だったり「美しい思い出」に払われてる部分もあるわけよ
そこんところを理解しないで投機対象にしようとすると痛い目みるで。
繰り返しになるが勘違いするな
古いから優れてるなんてものじゃないんだ。
中古で10万の“ジャパビン”と現行で10万のギター
弾き比べたらどちらが優れてるか?
少なくとも工業製品としての精度は現代の方が優れている。
そりゃそうだ設計ではCADを使って製作時もNCルーター使ってるんだもん。
弾き心地はどうか?
そんなもん各自の好みだ。
細ネックが好きな奴もいればゴン太が好きな奴もいる。
肝心の音は?
絶対的基準の「良い音」なんて物は定義できない。
そのギターの音が気に入るかどうかだ。
単品で聞いたらイマイチでもオケに入れると長所が引き立つことなんて珍しくもない。
何度も言うが
古いから良い物なんていう他人の都合で作られた価値観に振り回されるな!
そんでこれ読んで一儲けたくらむ奴
ろくな知識もない状態で手を出すと
ラワンボディーやベニヤボディー、MDFボディーをジャパビンだと高値で売りに出して笑われるのがオチ。
そんでコスト削減のために海外工場に生産を移した80年代後期の低価格モデルを恥ずかしげもなく国産と言っちゃうんだろうな。
正直転売は否定せんよ
自分も良くやるし
でも扱うからには国産ギターの歴史とかを知ったうえで愛をもって扱って欲しいと思うわけよ。