AI時代の音楽ビジネスを妄想する
いきなり大げさなタイトルだがちょっと妄想を書いてみようと思う。
AIの急激な進化に伴いこれからの音楽と言うものはどう変わるか?
色々考えるのは楽しいと思うんだ。
切っ掛け
切っ掛けはMEGADETHのディブ・ムスティンが息子と並んで映ってる写真を見たことだった。
デイブ・ムスティン御年61歳
スラッシュメタルというロックの中でもかなり体力を使うであろうジャンルの重鎮である。
そんな彼が還暦越え
ライブ活動ができるのはもって後10年
作品を作ることができるのも長くて15年と言った所だろう。
そんな彼の息子もショウビズの世界で働く立派な大人である
ムスティン死後当然彼の著作を管理していくことになるだろう
ていうかもう株式会社MEGADETH状態になっているのかもしれん
従業員であるバンドメンバーやスタッフがいてMEGADETHという会社を支えている状態なのかもしれん。
でだ
社長兼商品であるムスティンが死んだらどうなるか?
経営者の代わりは効くけど主力商品が死んだら会社は事業内容の変更を迫られる。
現代においては著作権の管理が主で未発表音源を付けた再発盤をだしたりBOXセットを発売したり
長らくお蔵入りになっていた映像作品を発売したりなんてのが一般的である。
昔は販売網という課題があったが現在はネットでDLが一般化しそこはクリアされた。
では次に問題になるのは何か?
売れるものがいつかはなくなるということだ。
AIに期待されるもの
そこで出てくるのがAIである。
上で例として出したデイブ・ムスティンであれば
過去の楽曲、
未発表デモ音源、
生前に彼の特徴的なプレイスタイルのデモを残しておいて自らのコピーともいうべきAIを残しておく。
更に自らが強く影響された楽曲等をひたすらAIに覚えさせる
そうすることで彼の死後もファンが求めるであろうMEGADETHの新曲が出来るのではないか?
AIとProToolsを繋ぐことでどんどんデモが溜まっていくなんてことになるんじゃねぇか?と思う。
AI時代のプレイヤーに求められること
そういったAI作曲の楽曲を演奏する人間と言うのは必要になってくる。
それは誰でもイイと言うわけではなくファンが期待するスタイルで演奏されなければならない
つまりMEGADETHであればムスティンのスタイルを完コピしている人間に需要が出てくるわけだ。
株式会社MEGADETHが直接雇うプレイヤーがレコーディングをする
そのバンドがツアーを周る意味があるか?というとあまりないような気もする
ならば地域ごとにバンドを公認して楽曲を演奏する許可を与えるなんて方法も有りなのかもしれない。
Youtube等に演奏動画を上げてる完コピ職人達にも仕事が回ってくるチャンスがあるかもしれんのだ。
もう一歩踏み込んだAI世界
更に数十年経つとAI再生機が安価で普及する世界がやってくるかもしれない。
そんな世界では過去の有名ミュージシャンのAIデータが売られるようになるかもしれん。
どういうことかと言うと
例1
商品:80年代イングヴェイ
使用方法:AI再生機に何らかの媒体をセットし指定した音源を演奏再生することができる
つまり皆大好き貴公子時代のイングヴェイに音質最悪演奏適当と叩かれた豚貴族時代の楽曲を演奏させることができる
例2
商品:80年代末期のジューダス・プリースト
PAINKILLER製作時のメンバーでFightの楽曲を演奏させ歴史のIFを体感できる。
例3
商品:ジミ・ヘンドリクス
最新のエフェクターデータを与えるとどんな使い方をしたかをシミュレートできる
例4
商品:お好みのミュージシャン各パート
自分だけのスーパーバンドを作り自作曲を演奏させたりやってみせたいカヴァー何かを演奏させる
なんてことが可能になったりするんじゃねぇかなと。
今の進歩のスピードから言うと早くて20年後にはこんな感じの世界が出来てるかもしれない。
つまりミュージシャンとして生きていくには
徹底的に完コピをする
過去の作品群だけではなく伝説的なプレイヤーと渡り合っていかなければいけない
新曲へのニーズが今よりもさらに減るかもしれない
と言った中で生き方を模索しなければいけないんじゃないかな
なんてことを運転中妄想して分けであります。
さて実現するかな?
20年後のお楽しみ。