【実験】BODYを変えたら音はどのくらい変わるのか? 4
組んだ
手っ取り早く結論から行こう
上の動画を見ればわかるように
塗装を剥がしたら物凄くペラッペラな音になりました。
今まで何となく塗装を剥がすと木本来の響きが出て音が良くなる
なんて思っていたわけですが
予想とは真逆の音になって少々困惑しております。
なんでこうなるかを考えてみると
ポプラはギターに使用される木材の中では軽くて柔らかい方です。
つまり弦振動を受け止めきれないで分散させると考えられます。
なのでポリ塗装でガチガチに固めて振動を抑制した方が楽器としては音がまとまると考えられるわけですな。
昆虫の外骨格のようなもと考えるべきか
矯正下着でナイスボデーを作ってる若作りのおばちゃんみたいなものか。
そういえば80年代後半くらいからバスウッド製のエレキギターが増えてきて
糞だのなんだの言われてる反面
「柔らかいバスウッドでもポリ塗装でガチガチに固めてしまえば問題ない」と言われてたっけ。
そういうコンセプトで考えるならGibsonのSONEXなんかその最たるものだろう
なんたって心材パイン材使って周りは樹脂で固めたものをボディーに使ってるくらいだし
SONEXとレスポールの弾き比べを聞いてみると
・・・う~ん
倍音の豊かさは断然レスポールなんだけどSONEXの音も嫌いじゃない
何というか80年代の音っていうの?
機械的にざっくり切り取られた感じの音は結構今の時代に合うんじゃないかと思う。
今回は詳細不明の弁当箱ザグリのボディーとフォトジェニ製のベニヤボディーも比較してます
意外なことに一番密度が高いと思われる弁当箱ボディーがしょぼい音で
フォトジェニのベニヤボディーがふくよかな響きに聞こえます。
ただしネックポケットの深さの関係で弁当箱ボディーはネック角弄るために簡易的なシムを噛ませているので
ボディーとの密着率が低いせいもあるかもしれない。
ともかく今回の実験では
塗装剥がせば音が良くなるとは限らない
という事実が判明したので一定の成果はあった。
次はいよいよこのボディーを燻す!