【実験】BODYを変えたら音はどのくらい変わるのか?~燻製編~
エレキギター界の都市伝説に挑む
ギター界隈
とりわけヴィンテージギター界隈では昔から言われている伝説
「木が乾燥してるから音が良い」
何となく納得してしまいそうになる話だがちゃんと検証したという話は聞いたことがない。
いや勿論YAMAHAとかデバイザーとかの記事読めば何年もかけて材を乾燥させているということは知っている。
でも既に出来上がったギターをさらに乾燥させて音が良くなるという話はあまり聞いたことがない。
経年による自然な乾燥ではなくあくまでも人為的な乾燥の話だ。
ヴィンテージギターの音が木の乾燥によるものだというのであれば人為的に材の含水率を下げればいいだけの話だけどやってるという話は聞かない。
そんな中Bacchusがローステッドメイプルネックのストラトを出した
曰く
ローステッドメイプルとはメイプルを高温で加熱処理して材の中の水分や油分を揮発させることにより剛性を高めた材。ネックに使用されるとその効果は安定性だけでなくサウンドにも及び、豊かな生鳴りと経年変化したビンテージのようなこなれたトーンを生み出します。高級機種で使われることの多いこの本格派仕様をリーズナブルな価格帯に落とし込んだBacchusの新しい製品ラインナップです
だそうだ
しかし諸君は覚えているだろうか?
ローステドメイプルがギターに採用されるのが今回が初めてではないことを
そうあれは5~6年前
Gibsonが色々やらかしてエボニーの扱いが難しくなったと所にワシントン条約絡みでローズウッドの扱いも難しくなるんじゃねぇかと言われてた頃
焼きメイプルと言われた指板を採用したモデルが何本か出たのだが
たしかあの時はボロクソに叩かれていたと記憶している。
まあそれはいい
Bacchus側の謳い文句には熱処理を加えることで「ヴィンテージのようなこなれたサウンドを生み出す」と言っている。
・・・検証したい
そう考えたがそんな設備は勿論ない
と考えていたところFacebookでボディーを燻製したという人を見かけた
燻製・・・そうか燻す=熱処理だ
そう考えれば大げさな設備はいらないんだな
そこから色々とググりだした
どうやら建築業界には勲材というものがあるらしい
腐食対策で燻製するというわけか
そして燻製自体は容器内で煙にさらしておけば勝手にできると聞いた
色々調べあちこちのリサイクルショップやヤフオク、メルカリを駆使して集めてできたのが
こちらの「燻製くん1号」である。
カラーボックスの仕切り板を前面に蝶番で装着し
熱源は練炭コンロを使用
この中でウッドチップをフライパンの上で熱すれば煙が出て燻製が出来上がる。
念のため消防署にも電話し
近々煙が出ることを敷地内でやるけど周囲をコンクリで囲む対策をしたうえで行うと伝えたら特に届け入らないと言われた。
あと両隣にも挨拶
ご近所トラブルを避けるため洗濯物を干すであろう南側ではなく北側で
時間も洗濯物を取り込んだ夕方以降に行うと伝えておく
薄暗くなったころから燻製スタート
結構な勢いで煙が漏れ出てくるのでゴミ袋で燻製くん1号を覆った
これで中では煙がより長く留まり熱も逃げないはず
練炭に火をつけて30分くらいで50度に
1時間後には80度に達した
熱源は練炭なので薪をくべる必要もない
・・・腹減ったな
まあ寒い中じっと火を見てるってのもなんだから肉とか焼いちゃったりもしていたwww
そんなこんなで2週間経過
で出来たのがこちら
いい色になったねぇ~
燻製前はこんなに白かったのに
節の部分なんかこんなに渋い感じになっちゃって
尻の部分も風格出ちゃってるよ
熱処理を加えたことで変化はあったのかというと
一番わかりやすいのは重量だろうな
やる前は1373g
で燻製後は
1315g !!
約60g減!!!!
こいつはビックリだ
簡易的な設備でもこんだけ減らすことができるのか
よしじゃあ組んで音出しだ!
つづく